お題「夜行列車の思い出」
水族館のような大きい透明なトンネル
そこを走り抜けていくブルートレイン
窓の外に見えるは海底鬼岩城
絶対に見たい!!!
初めて夜行列車に乗ったのは幼稚園に通っていたころ。
北海道旅行の帰りだった。
電車の中にベッドがあって、海の中を走っていく、もうそれだけでワクワクだった。
当時(今もだけど)、ドラえもんが大好きな私は「海底トンネル」という言葉から連想したのは『映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城』
海の底には海底鬼岩城のような世界が広がっていると信じて疑わなかった。
それに加えて、なぜか「海底トンネル」は透明だと思っていた。
そう思った私は、母に
「海底鬼岩城見たいから、起こして」
と、頼んでおいた。
そして……
最高にワクワク気分で『北斗星』に乗り込んだ幼稚園児は、札幌を出発して間もなくぐっすりと眠りに落ちたのでした。
目覚めたのは日が昇ってから。もちろん、海底トンネルはとっくに過ぎて、電車は東北の地を走っていた。
母は何回も声をかけてくれていたそうだけど、札幌観光ではしゃぎまわって眠りに落ちた幼稚園児にその言葉が届くことはなかったのです。
とても残念で悲しい夜行列車の思い出。
ただ、幸運にもその後「北斗星」の上り・下りともに数回乗車する機会に恵まれ、それぞれでとても良い思い出をいただきました。
あの何とも言えないワクワク感はいつまでも忘れません。
ちなみに、小学校の高学年くらいまで海底トンネルは透明だと思っていました。