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青木祐子さんの『これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~』シリーズの13巻。
前巻でめでたくご結婚された森若さんと太陽くん。
今巻は二人の結婚休暇中の天天コーポレーションの様子が描かれたスピンオフ的な感じでした。
「あの時」の裏側や、あの人やあの人の本質に迫るような、ちょっとゾクっとするような(ある意味ホラー?)お話もあったりで、とても楽しめました!
↓以下ネタバレを含む感想です!↓
まずは真夕ちゃん!
真夕ちゃんは絶対にどこの組織でも重宝される人材なんじゃないかな。
めちゃくちゃ仕事ができるわけじゃないけど、守秘義務がきちんと守れる(これ、めちゃくちゃ重要)、自分の苦手とする分野をしっかり理解してミスを減らそうとしている、空気が読める、いろいろな人とコミュニケーションがきちんととれる。
好きなこと(ライブ)でモチベーションや気分を上げることができる。
素敵OLさんよねぇ!
見習いたい……(´・ω・`)
今回は同期のきりかちゃんと少しぶつかるような感じになっちゃったけど、それは経理部員としての立場を理解したうえでのこと。
同期だからって見逃すようなことはしちゃだめだもんね。
それでいて、きりかちゃんの発散にも付き合ってあげる。
なんて優しい子。
きりかちゃんは目立つタイプだし、アイディアと行動力がすごいから、ぐいぐい進んでいくタイプでいかにも仕事ができる!って感じがするし、実際そうなんだろうけど、でも、きりかちゃんタイプだけでは会社は回らない。
真夕ちゃんみたいなタイプの子がいる組織の方がうまく回っていくような気がしている。
それにしても……
経理部の皆さん!? 森若さんに頼りすぎじゃありません!?笑
もうちょっと頑張って!
まぁ、でも税務調査の時にはいろいろゴタゴタしたし、仕方ないのかな……
最終的にはうまくまとまったような感じになったし、きりかちゃんのご機嫌も直ったし(あぁ、でも、森若さんに「太陽の秘密教える」は、NGだと思うからやめておいてほしい……!)、何よりキャロラインも再始動が決まって良かった!
続いて、鎌本さん!
いやいやいや、ホラーでしょ……
初期の頃から、どういう思考回路してんだろ? と、ずっと思ってはいたけれども……
うん。予想よりだいぶ歪んでた!!怖い!
鎌本さん、森若さんが新人の頃から目を付けていたのね。
というか、妄想の中で沙名子って呼んでいるのがもう無理だし、自分が譲歩している風なのもおかしい。
総務部でさりげなく住所調べちゃうとか、実際にアパートまで行っちゃうとか、太陽くんに実家に電話かけて結婚式の日取りと場所を聞き出すとか、とっている行動が紛れもなくストーカー。
もう、擁護できるポイントが何一つない。
あとがき読んだら、鎌本さんは「決定的な何かがあるわけではないけど苦手な人」というようなポジションらしいけど……いや!無理だが!? と、思ってしまった(´・ω・`)
本当に森若さんが好きで、結婚したいと思っていたのなら、女性蔑視はやめるべきだし、上から目線で脅すような物言いはすべきじゃないし、コソコソと詮索するような行動はとるべきじゃなかった。ストーカー行為なんて論外。自分の母親と比べ、年齢や住む場所の条件等々、コスパとタイパを気にするのではなく、森若さん自身のことをリスペクトして知ろうとするべきだったんじゃなかろうか。
でも、どこかに分岐点があったとして、森若さんに鎌本さんルートがあったか考えてみたけど、たぶんない。100%ない。
森若さんは、にこにこ明るく笑顔で変な計算なくゆっくりとテリトリーに入ってきた太陽くんだから付き合ったんだろうし、太陽くんが森若さんの考えや行動に対して理解とリスペクトがあるということがちゃんと伝わったから結婚することになったんだろうし。
まさに『北風と太陽』
このタイトルは秀逸すぎる。
それにしても、みんな優しいね。
まぁ、鎌本さんを結婚式から遠ざける目的もあったんだろうけど、BBQで慰めてあげて。山崎さんはできた人だし、立岡さんは優しいし。
これで少しは鎌本さんも落ち着くといいね……。
次は、亜希さん!
亜希さんは体育会系! て感じよね。
体力、コミュ力、やる気がそろっている営業さんって感じ。
クラスにいると、男女関係なくうまくまとめてくれるタイプだと思う。
にしても、スーパキクチは……
でも、こういうことってある。
亜希さんが女性だから、とは思いたくないけど、仕事相手ではなく遠縁の子くらいの感覚で接しているような感じ。いざ、仕事の話になるとはぐらかされてしまうような。
可愛がっているのは間違いないのだけれど、ビジネスの相手とは思われていない。
亜希さん、悔しいだろうな。
でも、そこで腐らないのが亜希さんの良い所よね。
山崎さんとしっかり取引して、自分の成果は逃さないし、今回の一件でスーパーキクチを切り捨てることもしないだろうし、オチアイ加工のことだって気にかけ続けるし、うまくやると思う。
彼氏の晴真くんも良さそうな人だし。
仕事もプライベートも良い感じうまくいくと良いな。
そして、次は馬垣さん!
いるよねーこういう人。自己肯定感が高くて、余計なことして、良い所だけ持って行こうとして、都合が悪くなると平気で逃げちゃう人。
それでいて、その自覚がまったくない人!
そして不思議なのが、そういう人を絶対に切り捨てずに、どうにかして実績を積ませようとする人がいること。
手取り足取り何とかして成果を持たせてあげて……どうするの?
という感じなんだけど。
一緒に仕事したらめちゃくちゃストレスたまりそうで嫌だな……笑
ここまで自己肯定感が高くて他責思考でいられるのもある種の才能かもしれない。
彼が今後、社内でどうなっていくのかが気になる。
案外、海外の事業所とかに栄転(左遷?笑)させてみるのもおもしろいんじゃないかと思ってみたり……
最後は新発田部長! と、吉村部長!
普段あんまりメインで登場しないから、この短編は貴重!
天天の歴史を知る二人。
仲が悪いようで良くもない、という感じ。
仕事においてはお互いの信頼関係があるんだろうな。
吉村部長はいかにも昔気質の営業部長! というイメージ。部下を叱咤しながら育て上げ、飲みニケーション重視! みたいな。
でも、ちゃんと「人」を見ている。
新発田部長も同じなんだけど、それぞれのタイプとかをよく見て育てているっていうのが伝わってくる。
経理部と営業部にちゃんとした人材が育っているというのはこの二人の功績が大きいのではないだろうか。
人を育てることのできる組織は強い。
吉村部長は今後、亜希さんをうまく育ててほしいし、立岡さんをあと一歩成長させてほしいところ。
あとやっぱり、太陽くんのことは東京に戻してあげて。
新発田部長は、勇さんと森若さんに負担をかけすぎないようにするのと、仕事に対する意欲の強い美華さんをしっかり導いてほしい。
また、この二人の熱のある掛け合い読みたいなぁ!
今回、メインでの登場はなかったけど、その存在感が強かったのは山崎さん!
策士!笑
この人はいったい何者なんだろう……
山崎さんの「その人が欲しいものをあげたい」というのは、亜希さんに対しては「仕事の成果」だったけど、馬垣さんは……?
あれは、山崎さんの馬垣さんに対する嫌がらせ?
それとも、逃げ癖のある馬垣さんに逃げ道を用意した?
それとも、馬垣さんを試してる?
そういえば、あの時に電話をしたのも山崎さんだったような……
そもそも、どうしてあの場に山崎さんはいたの?
なんで、企画の内容知ってるの?
怖くない? 山崎さん……
今回は出てきてないけど、千晶ちゃんと山崎さん、絡んでほしいなって思っている笑
山崎さん相手では千晶ちゃんもペース崩れそうだし、ある意味ひと皮むけるんじゃないかと期待していたりする。
次巻からは、結婚後の森若さんと太陽くんの様子が読めるのかな?
太陽くんは大阪から本社に戻ってくるのかな?
それとも、別居生活が続くのかな?
そういえば、引っ越したみたいだけど、森若さんはあのお寿司屋さんにまた行けるのかな? 行ってほしいな……
ということで、次巻も楽しみです。